談山神社 〜藤原鎌足と中大兄皇子が大化の改新を談合した地〜

寺院・散華紹介

藤原鎌足の遺骨を摂津国阿威山からこの地に改葬し、鎌足の長男定慧が木造十三重塔(重要文化財)を建てたことに始まる。弟の藤原不比等が神殿を建立し、父の像を安置したとされる。かつては妙楽寺という寺と一体だったが、明治初めの神仏分離令後、神社だけが残った。社名は鎌足が中大兄皇子と蘇我入鹿を暗殺するために談合をした「談い山(かたらいやま)」からとったもの。

多武峰の山中には楼門(重要文化財)、本殿(重要文化財)、権殿(重要文化財)をはじめとする朱塗りの華麗な社殿が建ち並ぶ。漆塗極彩色、三間社春日造の本殿には鎌足像が祀られており、日光東照宮の手本になったといわれている。現在の塔は室町再建で高さ17m。古塔の中では現存唯一の遺構である木造十三重は、鎌足の墓塔といわれている。

紅葉の名所としても有名であるが、境内を桜が彩る春、新緑の季節、雪化粧が見事な冬と季節を問わず美しさを堪能することができる。 大和七福神(信貴山朝護孫子寺、久米寺、子嶋寺、おふさ観音、談山神社、當麻寺中之坊、安倍文殊院)に大神神社が加わり、大和七福八宝の会を発足。(転載:大和路アーカイブ)

書 長岡千尋
談山神社の塔
画 宮田渚
談山神社のけまり
画 宮田渚
談山神社の秋
画 宮田渚

2009年5月発行。拝殿にて購入いただけます。


地図・アクセス

TEL
0744-49-0001
ACCESS
JR・近鉄 桜井駅 談山神社行バス終点下車 歩3分
HP
http://www.tanzan.or.jp/

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