朝護孫子寺 〜「信貴の毘沙門さん」・大和七福神のひとつ〜
寺院・散華紹介
用明天皇2年(587)、聖徳太子によって創建された。平安時代以降は武人の信仰を集めた寺である。戦国時代には松永久秀が信貴山城を築いたが、織田信長の攻撃を受けた久秀は自害し寺も兵火で焼亡した。その後、豊臣秀頼によって再興されることになる。標高437mの信貴山中腹に位置し、福徳開運の毘沙門として今なお庶民信仰が篤い。
信貴山の起こりは、太子が寅の年の寅の日、寅の刻に寅とともに現れた毘沙門天を感得し祀ったことという言い伝えによるもので、境内の至る所で張り子のトラを見ることができる。トラはこの寺の守護神でシンボルとなっている。山腹にある広い境内には本堂の他、護摩堂、三重塔など数十棟の堂宇が立ち並ぶ。本堂から見渡す奈良盆地の眺めは絶景。寺宝の信貴山縁起絵巻(国宝)は霊宝館で 10月末から2週間のみ公開される(平成18年は公開されません)。楠木正成の鎧・兜などの寺宝は霊宝館で常時みることができる。
大和七福神(信貴山朝護孫子寺、久米寺、子嶋寺、おふさ観音、談山神社、當麻寺中之坊、安倍文殊院)に大神神社が加わり、大和七福八宝の会を発足。(転載:大和路アーカイブ)
- 剣鎧護法
絵 戸村雅英
- 聖徳太子
絵 戸村雅英
- 毘沙門天王尊像
絵 戸村雅英
2008年3月発行。受付にて購入いただけます。
風景写真 (クリックで拡大します)
地図・アクセス
- TEL
- 0745-72-2277
- ACCESS
- 近鉄 信貴山下駅 信貴山行バス 信貴山下車 歩15分
- HP
- http://www.sigisan.or.jp/